東京の講演会にてお会いした末岡よしのりさんの著書レビューです。

末岡さんは、年収400万から億単位の資産と収入を不動産投資で
手に入れる仕組みを作り上げたギガ大家さん
日本のロバートキヨサキ。不動産投資の可能性を見せて下さる方です。
この本は、お金の本ではあるのだけれど、
同時に「生き方」であり「あり方」についての本だ。
考えてみれば、お金を生み出すのは自分であり、
人であり、生きていて生み出す価値をお金にしていくのだから、
お金と向き合うことが「生き方」や「あり方」に関わってこないわけはない。
お金という価値を循環させる媒体を、
どこかで「人」と切り離して見がちな考え方がすでに
「お金持ち」ではない「小銭持ち」
(本書では年収や資産1000万円以下の人のこと)に
自分をしている原因なのだと気付いた。
お金持ち列車の切符は1億円。
割と序盤に書いてある言葉だ。
もし末岡さんの講演を聴く前に本書を手に取っていたら、
この言葉だけで読むのをやめるかきっと迷ったと思う。
「お金が元からある人のところに集まり、さらに豊かになっていく、
世の中やっぱりちょっと不公平だ」と思ったかも知れない。
1億円なんて、そんなお金はどこからどう稼げばいいのか?と
不安になるかもしれない。
でも、できればそのまま、数ページだけでも読み進めてみて欲しい。
いきなり1億を手に入れろだなんて本書は一言も言っていない。
計画をもって、着実に、もちろん法にもふれることなく
お金を増やしていく方法を末岡さん自身が過去に描いた
「お金を増やす時刻表」をもとに細かく解説してある。
お金を増やすための元手となるお金を
どうやって着実に増やしていくのか。
それこそ、今の仕事でお金を貯めていける見込みがないなら、
列車を降りて道を変えることも本書は勧めている。
私は今の自分の仕事をそれで見直すと決めたし、
1年で1000万の資金を作るための計画を立てると決めた。
現実にできる数字なのだと知ったからだ。
少し、私自身のことを語ると、私も広島の
決して裕福でない家で生まれた。
著者の末岡さんとは違い、家にお風呂はあったが、
一気に家計が悪化した時期が長く、お金に苦しんだ。
父はアパートを運用する大家ではあったが、
それゆえに住人や家族を思うと家を手放す選択すらできなかった。
アパートは入居者が入らなかったり修繕や管理にも
手が回らなかったりといった状況になっていった。
子どもの頃、例えば学びたい学校を諦めた。
高校時代からバイトをして家にお金を納めながら、
学費を稼いだ。
正直を言えば、負債を抱える父を憎んだ。
未来を諦める母を恨んだ。
弟たちすら邪魔に思った。
今思えば、育ててくれた父母を、慕ってくれた弟たちを、
そんな風にネガティブに見ていた心自体が「小銭持ち」であり、
私も負のスパイラルを一時くり返したのだが、
お金の教育がなされていないとは本当に怖いことだ。
そんな経緯もあり、不動産投資というものそのものに
偏見があった自分と、本書では向き合うことになった。
起業して、多くの成功者と関わるなかで
「お金」への意識は変わってきていたが、
それでもまだ何か罪悪めいた感覚があるのだと知った。
お金を稼ぐということは、価値を生み出し巡らせると言うこと、
誰かを喜ばせ縁を絆に変え、社会に貢献していくと言うこと。
お金を一時稼いで転落していく人達がいる。贅沢をして、浪費をして、身を崩す人達がいる。それは「お金持ち列車」にちょっとだけ乗れたけれど、乗車ルールを間違えた人達だったのだ。
本当の「お金持ち」は応援したい人、価値を感じる相手のために
お金を使うことを自ら選択し、それを投資に変えていく。
末岡さんが、本書のなかで、応援したい生き方をしているサロン経営者に対し、
600万円分のシャンプーをその場で購入し、買った商品は知り合いに無償で配っている
というエピソードを紹介している。
そこに見返りを求める気持ちは当然ない。
相手にただ喜んでもらいたいという想いの表われだ。
ここできっと、
「お金があるからそういうことができるんだ、自分にはお金がないから…
サプライズなんてできない」と思う人がいると思う。
「自分がお金を稼いだら、きっと末岡さんみたいなことをしよう」と考える。
私にもその気持ちは分からなくもないけれど、でもきっと
その考えそのものが「小銭持ち」の現状を創りだしている。
お金がなくても、相手を喜ばせるためにできることはある。
汗をかき、動けばいい。
実際、9月23日、末岡さんと坂田公太郎さんの講演イベント
「金持ち自由人、貧乏不自由人」を主催した酒井邦彦さんは
約100人の集客をひとりで成し遂げた。
彼自身に豊富な人脈があったというわけではなくて、ただ
「お金の学びをもっとみんなに!」という熱意で動き続けた結果、
彼のためなら応援してあげたいという人がどんどん現われただけだ。

このイベント主催での実利はおそらくあまりない。
が、経験値は無論、末岡さんや坂田さんとの絆、
参加された方々からの主催ステータスの認識向上など、
彼が得たものは数多い。
私自身、利を考えずに応援したことが、
あとになって仕事になることが多々あった。
それがきっと、特にスタートアップの迷える「小銭持ち」には必要なことだ。
本書には不動産を活用するためのレバレッジの考え方など、
たくさんの知恵がつまっている。
そしてお金に対して勇気をもらえる本だ。
お金があれば、誰かをもっと応援し、夢をかなえ、
後に続く人達にさらなる可能性を見せてあげられる。
本書の最後に、お金持ち列車は先人から後に続く人に
席を譲っていくものだという記載がある。
私はまだ列車にすら乗れていないが、
広島という地方から、年収100万もない精神障害すら合った人間が
年収1000万へ、そして億のお金を動かしながら人を応援し続けていく
そんな未来へのストーリーを現実にできる地図として頭に描くことができた。
地図を描けた未来は叶う。
そのために、先人に知恵を仰ぎながら、行動し続ければいいだけからだ。
お金を自分のため、と考えている内はまだまだだ。
家族のために、大事なお客様のために、応援したい方のために、
自分の故郷のために、そして日本や世界のために。
本書をきっかけで、本当に豊かなお金持ちへの道を歩き出した人が
きっと多くいるだろうと確信する。
末岡よしのり著「お金持ち列車の乗り方」
購入は今すぐこちらから
お金持ちになりたければ、お金持ちの思考に触れ続けることだ。
まだリアルでお会いしたことのない人は、
リアルで会える場に飛び込んで欲しい。
あなたが縁を大事にし、行動として示す限り、
出会いは全て価値になり、いずれは幸せなお金へと繋がっていくだろう。
書評:株式会社心の文章や 多田ゆりえ
講演会翌日 広島に戻る飛行機を待つ成田空港にて